相続対策には①争族対策、②節税対策、③納税対策の3つがありますが、どちらも対策をする・しないではその成果に大きな差が出てきます。
相続対策は、まだ先のこと、まだ早いといつでもその対策は遅れがちになりますが、実はその対策は5年~10年の長期に渡れば渡るほど効果的なのです。
早めの取り組みが望まれます。
被相続人が亡くなって、遺言書がない場合には、相続人が集まって、話し合いによって遺産の分割をしなければなりませんが、これまで仲の良かった兄弟が相続をきっかけに、トラブルになったり、双方とも弁護士を立てて争うケースが頻発しております。
争族対策は生前において、遺産の分割を前もって検討し、相続後の遺産分割をスムーズに行うための対策です。
*遺言書の作成
*生前贈与
*相続時精算課税贈与
*不動産の売却 等
相続税の課税は今後は重課の方向で進んでおり、節税対策は最も必要で基本的な対策であります。節税対策の基本的なことを、知っているのと知らないのでは、その後の納付税額に大きな差が出てきます。資産家の皆様にとっては大切な財産を守るためにも早めの取り組みが欠かせません。
*計画的な生前贈与を毎年実施する
*土地の評価を下げる
*不動産の組み替えにより評価を下げる
*自社株の評価を下げる 等
相続税は遺産をもらった相続人が納税するものです。遺産に占める金融資産の割合は平均で30%と少なく、大部分が土地や建物の不動産となっています。また、中小企業の経営者の場合には自社株の比率が高く、これらの場合には、納付すべき現金が不足しがちであります。そのために、生前から相続税の納付資金を準備するための対策が重要となっています。
*生命保険の活用
*不動産の売却による現金化
*現金預金の生前贈与
*代償分割の活用
*延納・物納制度の活用 等